管理組合の基礎知識
知っておきたい、管理組合の基本
将来にわたって、マンションに安心して快適に住みつづけられる環境と価値を維持・向上する上で、「管理組合」は区分所有者(マンションを購入した人など)で構成されるたいへん重要な組織となります。そんな管理組合についての理解をより深めていただけるよう、管理費や修繕積立金の仕組みから円滑な組合運営のポイント、さらには関係する法律までの基礎的な知識をわかりやすくご紹介します。
お金について
管理費は何に使われるの?
管理費は、マンションの共用部分の維持管理や設備の保守点検、管理組合の運営等に必要な費用に使われます。管理業務を管理会社に委託している場合は、その管理費の一部が管理会社に支払う管理委託費に充てられます。
主な使用目的
- 共用部分の水道光熱費
- 共用部分の植栽の剪定などの植栽管理費
- 管理組合の運営費
- 管理会社への委託費(管理委託費)
- └ 組合会計出納事務
- └ 管理員等の業務費
- └ 日常・定期清掃業務
- └ 共用設備の点検
- └ 総合監視業務 等
修繕積立金って何のため?
建物の価値や機能を維持するためには、計画的に修繕を実施する必要があります。そのため、将来の大規模修繕工事などに備えて、急な負担にならないよう、計画的に毎月積み立てていただくのが修繕積立金です。
主な使用目的
-
大規模修繕工事:
外壁の補修や塗装、屋上防水工事など、建物全体の大規模な修繕に使用されます。
-
建物の修繕:
エントランス、共用廊下など共用部分の修繕や改修に充てられます。
-
設備の更新:
エレベーターや給排水設備、消防設備など設備の更新や修繕などに使用されます。
-
予期せぬ修繕:
地震や台風などの自然災害による損傷や、突発的な故障に対する修繕費用としても備えられます。
管理組合運営について
管理組合は何をするの?
管理組合は、区分所有者全員で構成される組織で、建物や敷地の維持管理・運営を行います。その役割は、清掃・点検・修繕の実施から管理費・修繕積立金の管理、総会・理事会の開催まで多岐にわたり、専門的な知識や継続的な対応が求められるため、管理会社に一部業務を委託している組合が多くあります。
総会、理事会ってどんなことをするの?
総会とは、マンションの運営や管理に関わる事項を、区分所有者で決議する場です。理事会は、総会で選出された役員で構成され、日常的な運営や管理に関する検討・決定など、管理組合の実務を行う組織です。
管理組合の役員は どうやって決まるの?
役員は、管理組合の総会決議で選任されます。(初年度のみ事業主が定める抽選にて選任)
なお、役員の選任は、下記のいずれかの方法で行われ、任期は1~2年が一般的です。
- 輪番制(区分所有者が順番に就任)
- 抽選制(役員未経験者の中から選任)
- 立候補制
総会とは?
総会には、毎年1回開催される「通常総会」と、必要に応じて開催される「臨時総会」があります。通常総会では、管理組合の決算・活動報告、予算の審議や役員の選任等についての決議が行われます。
また、原則として総会に出席できるのは区分所有者のみですが、理事長が必要と認めた場合には、管理会社や関係者などへの出席を依頼することもできます。
管理規約ってなに?
管理規約とは、区分所有者等全員が守るべき各種規定のことです。共用部分・専有部分の使用方法やリフォームにおける制限など、建物の価値や入居者様同士の心地よい暮らしを守るためのルールなどが詳細に定められています。
マンションの共用部分とは?
住戸内部(専有部分)以外のすべてが共用部分です。建物の構造躯体、エントランス、エレベーター、階段、共用廊下、メールコーナー、ゴミ置き場、駐車場・駐輪場、植込、集会室などが共用部分に含まれます。
また、バルコニー・専用庭・ルーフバルコニー等は共用部分に該当しますが、特定の住戸に専用使用権が付与されており、管理組合がその住戸の方へ使用を認めております。なお、専用使用部分は使用料が発生する場合があります。(例:専用庭、ルーフバルコニー等)
管理会社って何をするの?
マンション管理会社とは、管理組合や管理組合法人からの委託を受け、マンションの共用部分の管理業務を行う専門会社です。会計業務、清掃、受付、設備点検、トラブル対応など、建物の維持管理や、入居者様が快適に暮らせる環境を整えるための多岐にわたる実務を遂行します。
第三者管理って何?
マンション管理会社や外部管理者を担う会社など、外部の専門家に管理者を委託する方法です。区分所有者に代わって第三者が管理者の役割を担い、マンションの管理運営を行います。導入の背景として、近年、役員の担い手不足や高齢化などにより管理組合の運営が難しいマンションが増え、こうした管理方式への関心が高まっています。
法律・基礎について
区分所有法ってどんな法律?
区分所有法は、1つの建物を複数の人が所有するマンションなどにおいて、その所有権や管理のルールを定めた法律で、正式名称は 「建物の区分所有等に関する法律」 です。専有部分・共用部分・敷地に関する権利関係や、規約・集会・管理組合に関する規定などが定められています。